アスベスト問題とシポフェース

アスベストは1940年初めごろから、艦船や防毒マスクのフィルターなど、軍需品の生産のため、欠かすことのできない工業原料だった。それは燃えない、強い繊維状、反応性がない、摩耗に強いなどの天然物でこれ以上のものは無いということで多量に使われてきました。
アスベストの産出量と日本の輸入量のグラフがありますが、大半を戦後の日本は輸入していたようです。最盛期には30万トンを超える輸入量で、1990年代半ば、日本は、年間約20万トンにも及ぶアスベストを輸入していたのです。(図1)
一方外国では、1980年代前半にはアメリカやヨーロッパ各国でアスベスト使用禁止の動きが広まりました。しかし、日本では1986(S61)年日本石綿協会が「将来どんな危険が潜在しているかもしれない未知の代替繊維を使うより」「或程度問題有りとされている石綿を、十分承知し、規制を守りながら使用することはより賢明」などと、アメリカドイツやアメリカのEPAに対してアスベスト規制に反対する抗議書を送付しており、世界の動きに逆行していたようです。
図1 アスベストの輸入量

翌1987年には学校や公営住宅など各地で吹き付けアスベストが問題となりました。
これを受けて、1989(H1)年大気汚染防止法の改正があり、アスベストの濃度規制が始まりました。同時期に文科省では学校の耐火被覆などに含まれるアスベスト対策が始まりました。
2002年6月、日本政府は、アススベストに関して、それまで「管理して使用すれば安全」としていた政策を転換することを決め、原則として使用を禁止する方向に向かう方針を明らかにしました。
スレート屋根も劣化によりアスベスト繊維が大気中に飛散するということから、明光建商、三井物産などが発起人となり「EPA環境事業協会」を立ち上げ、スレートンをアスベスト飛散防止技術と位置付けて発売しました。スレート屋根は日本中の工場で使われており、あまりに多いためかアスベスト問題と絡めると大きな社会問題になることであまり盛り上がりは見られませんでした。もっとも、こうした投資は後ろ向きであり、あまり前向きには考えてもらえませんでした。
官公庁の耐火被覆に使われている吹付けアスベストの処理が一段落すると急速に関心が少なくなっていきました。
バブルがはじけて、環境問題と省エネがクローズアップされてシポフェースの出番が再びやってきました。

地球温暖化環境問題とシポフェース

アメリカでは、1988年(昭和63年)、アメリカの穀倉地帯は猛暑と干ばつに襲われました。同年6月、米国上院公聴会において米国航空宇宙局のハンセン博士が、『最近の異常気象、とりわけ暑い気象が地球温暖化と関係していることは99%の確率で正しい』と証言し、温暖化が社会的に大きな注目を浴びるようになったのです。日本では報道機関が『地球温暖化による猛暑説』と報道され、これを契機として日本でも温暖化環境問題が言われるようになりました。
グラフは1860年~2000年の地球の平均気温です。140年で平均0.74度の気温上昇となっています。
図2 140年の平均温度の変化

日本では1993(H5)年地球温暖化防止条約が批准されました。
京都議定書が1997(H9)年12月に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で採択されました。
第一約束期間(2012(H24)年)までに日本は1990(H2)年の実績から6%のCO2削減目標が設定されました。そして2005年に効力が発生しました。先進国のCO2削減目標が設定され、削減のための各種方法が提案されるようになりました。
そのうちの1つの技術として遮熱塗料(高反射率塗料)が塗料メーカー各社からに上梓されるようになりました。各社それぞれ独自の規格で販売しており、塗料工業会で規格の統一を計るべく検討され、2011(H23)年には JIS K 5675「屋根用高日射反射率塗料」が制定されています。
弊社では、1980年代からこうした問題とは別の切り口で“遮熱型”の屋根改修材料の研究開発と施工をしてきました。2000年、現BASF社より弾性アクリルゴムバインダーの紹介を受け、グレードアップして現在のシポフェースとなりました。
現在のシポフェースは、当初開発したものよりも一段と粘りと柔軟性があり防水性も抜群です。その柔軟性は、スレート屋根だけではなく鋼板屋根にも塗ることができました。屋根鉄板に塗って90度以上曲げても割れたりはがれたりしません。
担当 : 取締役大阪営業所長・取締役技術部長  山口 武志

社長の小部屋
暑さも最高潮に達しておりますが、お盆を過ぎますと和らいで参りますね。地球の温暖化と福島の問題は止めることの出来ない現象で御座いませんか。弊社でも安くて軽くて錆びない冷暖房装置クール暖(弊社は北陸三県の総代理店をさせて頂いております)を施工しております。
 越前市の下大田町で民家と弊社の本社事務室を施行中で御座います。民家の施行はともかく、弊社の施行は何方でも見学中で御座いますので、お出かけください。民家の見学もご連絡いただければご案内させて頂きます。
 ベストフロアー施工は通年を通じて忙しいですが、何と言いましても遮熱断熱消音塗装シポフェースは今が旬ですね。お蔭様で多くの施行をさせて頂いておりまして、沖縄から北海道まで施工現場が御座います。
 クール暖 一言知識
 従来のラジエーターは殆どが鉄製であり、重くて、高くて、錆びます。そしてラジエーターに触りますと火傷を致します(熱源が高い為70~90度)。子供が当たりますと怪我を致します。
 〝クール暖〟 軽くて、安くて、錆びません 世界初プラスチックでラジエーターを造りました。そして輻射冷暖房です。子供が当たりましても低温で(20~30度)あり火傷の心配や、やわらかい為怪我など致しません。
 熱の伝わり方は、熱伝導10%熱対流15%輻射冷暖房75%とのデータが御座いまして、その伝わる速さは何と光の速さで有り、1秒間で7.5回地球を回ります。
 弊社の40周年記念式典も後一か月になりました、ランチェスター経営の第一人者竹田陽一先生の記念講演を始め色々な思考をこらして、皆様をお待ちしおります。ご来場心よりお待ちしております。

Macebook
残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
弊社では、世界初のふく射冷暖房の〝クール暖〟を本社社屋に設置する事になりました。現在設置工事中ですので、完成致しましたら次回掲載させていただきますので楽しみにしていて下さい。また、すでにお客様からクール暖の注文が入っており、随時設置予定です。

当社は会長・社長・営業マン全員Facebookを行っていますので、ぜひご覧になって下さい。