1月31日から1泊2日のベストフロアー技術研修会が㈱明光建商セミナー室で開催されました。ベストフロアー工業会の技術顧問である三重大学工学部建築学科の畑中重光教授はじめ技官・学生2名の参加をいただき、計30名余となりました。

カリキュラムは盛り沢山で紹介しきれませんが、その中の一部を紹介します。

 

その1;東京工業大学で、ベストフロアー施工による仕上がり精度への影響を調査したところ、従来の金鏝押さえ工法と全く同等であることが分かりました。性能が大幅に向上して、且つ仕上り平坦性は変わらないということです。

その2;三重大学から初期凍害と真空脱水の研究論文を発表していただきました。結果は、『打込み後の適切な時期に真空脱水処理を行うことにより、初期凍害をほぼ抑制できることが確認された。』 (図1:無処理のPシリズは、凍結の影響を受けて反発度が小さいが、BF処理されたVシリズは凍結の影響を受けていない) 、コンクリートの表層に浮いてくる余剰水を真空脱水で取り除くことは非常に有効であることが分かりました。

その3;昨年出版した「新しい真空脱水コンクリート工法」(図2)の慨要についても大事なポイントの紹介があった。コンクリートから余分な浮き水(ブリーディング水と言う)を取り除くことによる性能・機能の理論的な裏付けと施工方法などが1冊にまとめられている。

その4;沖縄県でモノレールの軌道桁へのベストフロアー施工結果について、苦労話も含めて紹介されました(図3)。今回元請が複数社入っており、試験施工の評価を行った結果、ベストフロアー工法で処理をしたものが最も優れていたという評価を頂いたということでした。大阪モノレールの会社からも見学に来ていたということでした。

その5;引き続いて、技建工業㈱様のご厚意で、丁度この日に施工している北陸トラック運送㈱の倉庫新設土間の工事を畑中先生とともに見学させていただいた。

雪が積もってほとんど0℃に近い環境でしたが、順調に施工されていました。また、5日ほど前に施工が済んだエリアで強度測定をさせていただきましたが、何もしない場所と比べると反発強度推定値1.4倍の強度アップが認められました。(シュミットハンマーP型)

ベストフロアーで施工されたコンクリート床は、早く強度が立ち上り、高強度が得られ、埃が出ないなど多くのメリットがあります。酷使されるコンクリート床には何も塗らなくても要求された性能を発揮するベストフロアーをご用命ください。弊社HPをご参照ください。

     

↑ 図 1初期凍害実験結果       ↑ 図 2 真空コンクリート本  ↑ 図3 沖縄モノレール

 

下記の写真は、ベストフロアー研修会と現場見学会の様子です。

    

↑ 研修会の様子              ↑ 三重大学畑中教授の講義

   

↑ 現場見学 北陸トラック運送㈱      ↑ シュミットハンマーP型 反発硬度測定

 

    

↑ 真空ポンプとコンクリートポンプ車    ↑ ベストフロアー真空マット敷設状況

 

担当:大阪営業所長 取締役技術部長 山口武志